日本尊厳死協会
皆さんはリビング・ウィル(Living Will)をご存知ですか?
公益財団法人 日本尊厳死協会が主導している、「終末期の延命」に関して自分の意志を記しておくものです。
https://songenshi-kyokai.or.jp/
※詳細は上記URLをご参照ください。
現代医療では、人工呼吸器や胃ろうを装着することで、回復の見込みがなくても、延命措置が可能です。
一度、これらの生命維持装置を装着してしまうと取り外しが非常に困難です。本人の意志は尊重されません。
医療の進歩とともに、死にたくても死なせてくれないのです。
回復の見込みがない中での延命は、少なくても私の意に反します。
回復できるのに殺してくれと言っているわけではありません。
自然死選択を自分の意志として望んでいるのです。
面倒を見てくれた身内や医療従事者に余計な負担を掛けないためにも、
元気なうちに自分の意志を明示しておく必要があると思いました。
私事ではありますが、数年前に大病が発覚した際に、大きな手術を数回行いました。
当然ながら生還するつもりで手術に挑みました。
一方で、無事に生還できる確証はありませんでした。
その様な中で、友人から日本尊厳死協会のことを教えてもらい、
入院前に慌ててリビング・ウィルの内容である、「尊厳死の宣言書」を書面にしたためました。
回復の見込みがない中で、生命維持装置の装着だけはして欲しくなかったのです。
入院までに間に合わなかったので、入会手続きだけ知人に頼みました。
幸運にも、このリビング・ウィルが活躍することはありませんでした。
将来の有事に備えて、自分の意志を明確に伝えるため、今でも毎年更新していますし、
日本尊厳死協会会員証は財布に忍ばせて常備しています。
2021年8月8日記載